椎間板ヘルニアで闘病中

椎間板ヘルニアのため休職した男の闘病の記録

「天職」で働いていますか?それとも・・・

皇位継承に伴う10連休に賛否両論があるようだ。

 

意外に「うれしくない」と言う意見が多いという。

 

専門職(医師・弁護士・会計士など)や専業主婦の方、時給で働く人やサービス業などから不満の声が聞かれるらしい。

 

かく言う私も恩恵を受けないだけでなく「(忙しくなるのが)恐ろしい」の声があがっているサービス業従事者(ビジネスホテルのフロント)である。

 

もう、そんな夢は抱かないが、「公務員」やカレンダー通りに休める「会社員」の方を羨ましいと思う。

 

ほんの少し前まで「仕事させて」「正月休みいらない」「働きたい」と願っていたにもかかわらず・・・

 

それだけ、病状が安定して、余裕が出てきたともいえる。

 

子どもには、ぜひとも「10連休うれしい」という職業に就いてほしいと思うが、仕事選びとはそんなものではないだろう。

 

天職と思える仕事をしたことがあっただろうか?

 

書店員だった頃だろうか。

 

10年勤めたが、その書店が潰れたので辞めてしまった。

 

カリスマ書店員の新井見枝香さんとい方がおられるが、もはや書店員と言う範疇をはるかに超えた活動をされている。

 

芥川賞直木賞と同日発表する「新井賞」と言う賞をつくり、「新井ナイト」というトークイベントを開催する。

 

私が書店員の頃には、まだ「新井賞」「新井ナイト」は出来ていないが、出版不況は進んでいて、本屋大賞が始まり、書店員発のベストセラーも誕生したりしていた。

 

今や当たり前になった「手書きPOP」もこの頃からだと思う。

 

私はもともと、別の町でやはりホテルマンをしていた。

 

父が倒れて、1人暮らしができなくなり(母はすでにいませんでした)、私が実家に戻り父と暮らすことなった。

 

現在勤めているホテルが出来る前で、やっと探した転職先が書店員だった。

 

担当した文庫のコーナーで、手書きPOPやテーマ別のミニコーナーや手書きの帯などを駆使した売り場づくりをして売り上げも順調に推移していた。

 

売り場づくりが楽しくて、サービス残業も厭わず、休みの日も本を読み、POPを書き、仕掛け販売のためのディスプレイを作り、翌日の仕事の準備に費やした。

 

これほど「やりがい」を感じて働いたことはなかった。

 

思わぬところで、「天職」とい言葉が頭に浮かんでいた。

 

しかし、それまでもそうだったように私の人生で良いことは長続きしたことがない。

 

3年後に別の書店に身売りとなり、7年後には閉店となった。

 

身売り先の書店チェーンは親会社がホームセンターで、本は単に商品であり、ホームセンターで売る商品同様に、それ以上・それ以下のモノではないという考え方だった。

 

値段ではない「本の価値」を信じていた私は次第にやる気を失い・・・

 

新井さんのことを知り、書店員だった頃のそんなことを思い出しました。

 

ともあれ、10連休ですが、怖れず、開き直って、「同じ境遇の人はたくさんいる」と一生懸命に働きたいと思います。

 

今のこの仕事こそが「天職」なのだと信じて・・・

 

この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

 

 

探してるものはそう遠くはないのかもしれない

探してるものはそう遠くはないのかもしれない

 

 

本屋の新井

本屋の新井

 

 

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