殺人か?ファンタジーか?
子どもが、小学校のアウトメディア週間で何か本をと言ってきて、私が図書館で借りていた貴志祐介の「ミステリークロック」を読み始めた。
まだ読んでいなくて、内容を把握していなかったので「悪の教典」(面白いけどエロもある血みどろのエグイ内容)を思い出して、『しまった』と思い聞いてみると、特にそんなシーンのないとの返事でほっとした。
そういえば、出世作「黒い家」もおぞましいホラーだったし、もう一つの出世作「青の炎」(吉川英治文学新人賞候補、山本周五郎賞候補作)だって青春ミステリーだけど完全殺人を計画する高校生の話だし・・・
念押しで聞いていると、妻が会話に入ってきた。
「お父さんの読む本はミステリーとかで人が死ぬので教育上良くない」
ピント外れの批判を始める。
ミステリーで殺人は当たり前で本格物なら謎解きで社会派なら背景を楽しむもので殺人に対してリアルな受け止めをするのはおかしいと反論した。
(本物のミステリーファンに怒られる大雑把な物言いですいません)
子どもも、もうお母さんのススメる児童書は飽きたとこれも少しズレた援護射撃をする。
マンガでもキングダムが今度映画化されるが、朝日新聞の天声人語で主人公の「天下の大将軍になる」という純粋な野心をほめていた。
しかし、毎回、何人死んでると思うか?あの「狩り場」はもはやファンタジーだ。と私もエキサイトしてくる。
結局、話は平行線だったけれど、もう子供は4月から中学生だ。
いつまでも、文科省推薦といわけにはいかないだろう。
こんなトンチンカンな?言い合いができるのもいつもながら
私の病状が回復に向かっている
のだろうと思いたい。
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