選べなかった人生を考えることは・・・。
セブン本部から契約解除と違約金1700万円の支払いを求められていた大阪のコンビニ店についての続報が新聞に載っていた。
それについて思いついたことを書きます。
「脱24時間」セブン契約解除せず。
対立が表面化した後に、時短営業を理由に契約解除や違約金を求めたりしないと告げられたとのこと。
セブン側の広報は「そのそも契約解除や違約金などを正式に店主に提示した認識はない」としているらしい。
とりあえず、店主側の勝利といえるか・・・?
同じ、夜勤労働者としては色々と思うところがある。
コンビニをやろうとしていた。
今住んでいる父の建てた実家に戻る前のことだ。
20年くらい前、20世紀が終わろうとしていた。
大手2社の説明会に行き、面接などを経て、場所の下見まで進んでいた。
お互いに色々あって?晩婚だった今の妻と知り合って間がない頃だった。
私のどうしてもやりたいという勢いの引きずられてきた妻だったが、
キャンセルできるギリギリの段階で反対し始めた。
今では、慣れてしまったギリギリの行動だ。
(↓この記事に書いています。)
当然、二人の仲もギクシャクもする。
しかし、私の父が倒れて長期入院して、事態は違う方に急展開する。
もう父は、一人暮らしはできない。
結局、私が実家に戻ることになった。
コンビニは契約寸前で、キャンセルした。
「(父の)介護をしてあげる」と妻も一緒に帰ることになり、入籍して今に至る。
今住んでいる田舎では、以前のようなホテルマンとしての仕事も無くて、書店員としての新生活を始めた。
その後のことは↓この記事に書いています。
その後も、私の住む田舎にも私が目指したコンビニ大手2社が進出してきた。
一度、面談をしたが、もう状況が違っていた。
要介護の父と子どもが生まれていた。
とても24時間営業のお店を家族でやるというわけにはいかない。
選べなかった人生を考えることは不毛なことだろう。
あるデータでは、コンビニ店主が、年間一日も休みが取れず、3日連続徹夜もあり、年収も290万円という場合もあるという。
NHKで団体交渉権を求めて労働委員会に救済を求める動きもあったことが取り上げられていた。
もしも、私が、コンビニをやっていたら24時間営業が変わるかもしれにと喜んでいただろうか?
コンビニをしなかった現在は、妻に操られて「無事これ名馬」的な人生を送れていると言えるだろうか?
無事に暮らしていることに感謝しなくてはならないことは確かだと思う。
(夜勤生活のツラさをぼやいたり、椎間板ヘルニアで3か月も休職したが)
マイペースな妻に振り回され、中学生になる息子の将来が心配だが。
だから、選べなかった人生を考えることは・・・・。
コンビニオーナーになってはいけない 便利さの裏側に隠された不都合な真実
- 作者: コンビニ加盟店ユニオン,北健一
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2018/09/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る